Oculus Rift の消費電力計測レポート

USB簡易電圧・電流チェッカ を購入したのですが、Oculus Rift の消費電力について @cubic9com さんの値と違いがあったのでで再度測ってみました。

結果

HDMI経由で電力が行っているのかも。
表示させるノートのUSBポートから電源をとったときと、モバイルバッテリーやACアダプタに繋いだときで表示される値が違いました。

同じノートであれば @cubic9com さんと同様の値で、USB供給電力の範囲で一応動いてることになりそうです。

実験1

ノート (MacBook)に繋いで動かしたとき

輝度を50%~100%にしたとき、0.15A~0.23A程度の値でした。

Oculus Rift の電源端子のみを計測。USB→DCケーブルで接続しています。
なお、ハブを経由して姿勢センサ信号のUSBの方もまとめると0.55A程度でした。

ACアダプタに繋いで動かしたとき

輝度50%~100%で、0.72A~0.94A程度の値でした。
モバイルバッテリーでも同様の値でした。

電圧について

電圧は4.80V~5.14V程度の表示で、PCとACアダプタでの差は分りませんでした。

仮説

  1. [見た通り] 供給される電力がPC接続時とアダプタ接続時で異なる。
    • PCだと制限される?
    • だとすると電力が異なっても Oculus Rift は動作するの?
  2. [計測に問題] 電圧・電流チェッカの表示値の問題。
    • ACアダプタやバッテリーでは正しく計測できない?
  3. [ケーブルに問題] USB→DCケーブル内の結線が影響している?
    • ACアダプタやバッテリーでは余分に電流が流れる?

 

実験2

上記の実験1ではノートとACアダプタで異なりそうでしたが、ACアダプタだから(USBポートとは電力供給ルールが異なるから)なのかを見るため、別のPCにつなぐパターンの実験をしてみました。

別のPCから電源のみとったとき

HDMIはMacBookにつなぎ、電源のみ別のデスクトップのUSBにつないだところ、表示は0.25A程度となる一方、Oculus Rift は電源ボタンを押してもすぐ消える状態で、起動できませんでした。
電力不足の状態に思われます。

Rapsberry Pi でのテスト (Raspberry Pi へはACアダプタ給電)

Raspberry Pi へはACアダプタから電源をとる一方、Oculus Rift へは別途 MacBook
から電源供給するパターンです。
姿勢センサ入力のUSBは未接続です。
電流が 0.62A~0.81A 程度でした。
若干低めなのは、ターミナルの画面でありほとんど黒一色のためと考えます。

Rapsberry Pi でのテスト (ノートから Raspberry Pi へも電源供給)

Raspberry Pi のHDMIに Oculus Rift を接続して、その Pi と、Oculus Rift の電源を同一の MacBook からとるパターンです。
電流は 0.27A~0.38A と、低くなりました。
USBとHDMIの給電元が同じ場合はUSBからの供給電流が低くなるのでしょうか。

まとめ

Oculus Rift DK1 自体で必要な電流は 1A と書いてありますし、実際にそれくらいかも。
ただし、ひとつのノートにを接続し、電源供給も行った場合は分散されて USB2.0 の仕様の範囲で使えていそう。
※ただしもちろん自己責任です。


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